外資系マネージャーの独り言

日本で外資系企業のソフトウェアエンジニアマネージャーをやってる人のブログです

次の一歩

もうかれこれ5年近く同じ会社&同じチームで働いたことになる。

日本で唯一のエンジニアとしてチームに入り、いくつかプロジェクトを立ち上げて、部下を持つようになり、チームのマネージャーになってUSの本社サイドのメンバーのマネージメントもするようになって…という意味で、大きな成長の機会を与えられた実りの多い数年間だったと思う。

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待遇面、例えば家を含むリモートから自由に働くことに関する自由度については素晴らしく満足しているし、自分が種を蒔いた仕組みやプロジェクトが部下たちによって新しい次元に進んでいく様子をサポートしたりするのはこの上ない幸せだと感じる。 と同時に、この居心地の良さに安住しすぎてしまうのも怖いなと感じている。アメリカへの異動の可能性を考えているのは、マネージャーとして働く場合、US本社サイドで働くメリットが大きいことがあるけど、それ以上に今感じているマンネリ感を打破するための変化を求めての行動とも言える。

個人的な感覚として、新しい環境である程度大きな成果を上げるには3年くらいかかることが多いと思う。すでに慣れ親しんだ技術やビジネス環境、それに会社の中の「新しい環境」であればもっと短い時間で多くのことができるかもしれないけど、少なくとも自分の場合は周りのいろんなものを吸収して、自分なりに噛み砕いて、アレンジできるようになって、それを使って結果を出して…という一連のプロセスにはそれなりに手間もかかるし時間も必要。逆に、そのプロセスを超えるとソリッドなベースができるので、プロセスを効率的に再稼動させて新しいことをしたり、さらに大きな成果を狙いに行ったり…ということができるようになる。言うなれば収穫期。

今の自分はIndividual Contributor(IC)としての収穫期の(少なくとも最初の)ピークはとっくに超えて、チームメンバーと走る方向性を一緒に考えたり、大きな成果を上げられるようなプロセスの発動を手助けしたりして、チームとしてのアウトプットを出す役割に専念してる状況。言ってみれば種籾ですね。あるいは肥料?

で、まだ少し気が早いのかもしれないけど、次に社内異動するなり他の企業なりに移るとして、現時点で自分がどんな仕事を求めているのかを考えてみたので、漠然と書き出してみます。

  1. 自分にとって大きな挑戦となり、成長する機会が多く与えられていること
  2. (強い)プラットフォームを持っている、あるいは持つことを志向している会社・チーム
  3. クリエイティブであることに大きな価値を認めてくれる環境

英語だと、Place I am looking for would be where...

  1. I am continuously challenged and given an opportunities to grow
  2. Owns strong/influential platform or trying to build one
  3. Highly values creativity

実は、これって大学生の頃から考えてた条件とほとんど変わってなくて、当時は「日本発で世界で闘ってる」とかそんなことも含めてたけど、今は社会に大きな影響を与えうるような面白いことをしていればなんでもいいや、とかそんな感じ。

強いて言うならもっとデータをバリバリで扱っていて、そこから面白い結果を出せるような環境がいいなとも思うけど、5年もしたらどこのエンジニアリングチームでもそんなことは当たり前のようにやっている状況になってる気がするから、まぁそんなにこだわることはないかな。